2014年02月08日
百物語 猫。 1 /話の採集者:木戸茜
夜、寝ていると、何かに頭をペシペシと叩かれて眼が覚めた。
うちの飼い猫である。
彼は用事があると、枕元に座って、寝ている私のすだれ頭を叩いてくる癖が有るのだ。
さて、相手をしてやるか、と思い、寝返りを打とうとすると、今度は、胸が重たい。
これもまた、うちの飼い猫である。
寝ている私の布団に忍び込んで、胸の上で丸くなる癖が有るのだった。
……はて。
我が家に飼い猫は、一匹しかいない筈なのだが。
はたしていつから双子になったのであろうか?
posted by 謡堂 at 18:42| ◆聊枕百物語
百物語 猫。 2 /話の採集者:木戸茜
夜、寝ていると、何かに頭をペシペシと叩かれて眼が覚めた。
うちの飼い猫である。
彼は用事があると、枕元に座って、寝ている私のすだれ頭を叩いてくる癖が有るのだ。
さて、相手をしてやるか、と思い、寝返りを打とうとすると、今度は、胸が重たい。
手で撫でてみると、これもまた、うちの飼い猫である。
寝ている私の布団に忍び込んで、胸の上で丸くなる癖が有るのだった。
……はて。
我が家に飼い猫は、一匹しかいない筈なのだが。
すると枕元の方のは、一体何者であるのだろうか?
posted by 謡堂 at 18:40| ◆聊枕百物語
怪談を語った経験点による成長
・シェリスエルネスの魔城の猫達とランセリィが、以下の特殊能力・スキルを獲得!
◆ 漠在する猫、靄の向こうの瞳(バイロケーション):B〜A&不明
己が身を不確定の中に置き、複数の場所に遍在する能力。
他者から明確に認識された場合は、常に一体に収束してしまう為、戦闘行為には適さない。もしくは、非常にひねくれたバトルセンスを要求される。
また、互いに独立した場所で別々の他者から認識された場合などには、同時刻に自分が二人存在する事もあり得る。しかし、この状態は長く続かず、最終的に必ず一人に収束する。
常理に対する欺瞞は世界からの除外に繋がる為、使用者は常に不吉に晒される。
通常は猫が生来取得している能力だが(一説には仔猫の八割)、猫っぽければ誰にでも発現する可能性のある、傍迷惑な能力である。
効果の割りにデメリットが大きい為、誰かの掛けた呪いであるとも言われている。
魔城の猫達の修得ランクはB〜A、ランセリィの修得ランクは不明。
・ランク別効果、参考表
E:
いわゆる離魂病・ドッペルゲンガー現象が起きる状態。これ一つがそれ全ての原因では無い。
本人に自覚は無く、あちらこちらでふらふらと収束しながら、しばしば夢遊病者的な突飛な言動を取る。
同時に二箇所で存在を観測されてしまった場合、使用者は消滅する。もしくは、命を一つ失う。
D:
いわゆる離魂病・ドッペルゲンガー現象が起きる状態。これ一つがそれ全ての原因では無い。
本人に自覚は無く、あちらこちらでふらふらと収束しながら、日常的な言動を取ろうとする(多少、己の認識や存在を保てている)。
同時に二箇所で存在を観測されてしまった場合、使用者は消滅する。もしくは、命を一つ失う。
C:
自覚的に能力を扱えるのは、このランクから。
といっても、任意に発動したり効果を制御したりは出来無い。「適応する」、「流れに上手く乗れるようになる」と言うのが近く、現象の発動時に、情報入手等の利益を得る確率が上昇し、ペナルティ等の不利益を蒙る確率が下降する。経験者によると、「明晰夢(夢だと気づいている夢)を見ながら、その夢の中で手足を思い通りに動かそうとする感じ」、らしいが詳細は不明。
同時に三箇所で存在を観測されてしまった場合、使用者は消滅する。もしくは、命を一つ失う。
また、不確定として遍在している状態でも、夢を見るような形で場の光景を認識出来る、「漂視」が発動するようになる。夜中にふと背後から視線を感じたり、猫が何も無い空間をじっと見詰め(返し)たりしている理由の一つは、これである。
B:
現象の発生頻度と、漂視の精度が、上昇する。
もしも噂好きなお城のメイド達の輪の中に、このランクの発現者が混じっていたならば、そのお城では秘密に出来る事柄がとても少なくなることだろう。
決して見られていた筈の無い言動が、何故か人々の口に上っているのである。
同時に三箇所で存在を観測されてしまった場合、使用者は消滅する。もしくは、命を一つ失う。
A:
現象の発生頻度と、漂視の精度が、大幅に上昇する。
最早、気がつけば奴がそこに居る、レベル。
もしも、この能力を鼠狩り(スパイ狩り)に用いたならば、エキスパートになれることだろう。但し、その調査結果を主人に報告するかどうかは、気分次第であるのだ。困ったことに、そういう気質の持ち主にしか、この能力は発現しない。
同時に『使用者の尾の本数』箇所で存在を観測されてしまった場合、使用者は消滅する。もしくは、命を一つ失う。
魔王ザーバッハの軍勢においては、諜報局長ヴェルディベルディが積極的に発現者をスカウトしているが、気質の問題で当てにはしていないらしい。また、ザーバッハ本人は、この能力の発現者を殊の外気に入っていて(除、ランセリィ)、城内での無制限の自由を与えているのだが、同時に敵視していて激しい弾圧を加えているらしい。
EX:
不確定に溶け込み過ぎて、誰からも存在を認識されなくなる。
一説には狂気の道化師になるとも、世界に干渉できない観測者になるとも、モブキャラとして永遠に背景に紛れ込むとも言われている。
◆ 縮地(偽)
「漠在する猫、靄の向こうの瞳(バイロケーション)」を利用して、場に遍在し収束することで、一瞬にして他の位置へと移動するスキル。
最大移動距離は、使用者の遍在できる範囲に依存する。
一瞬だけでも相手の気を逸らさなければならない為、戦闘時の使用には狡猾さが要求される。
◆ Cats are still indefinite fortunately. (猫は狭間で微睡めり)
場に遍在することで、複数の気配を相手の感覚器へ送り込み、混乱を招く、フェイントスキル。
相手が気配に鋭敏であればあるほど効果は高まるが、「漠在する猫、靄の向こうの瞳(バイロケーション)」の利用を看破されてしまうと、逆に自分の位置を相手の都合の良いように収束させられてしまい、回避修正に大幅な下方補正を受けることとなる。
◆ Cat is already definite unfortunately. (猫の目覚めは、不幸の目覚め)
場に遍在する自分を一人の相手に複数同時に観測・認識させ、それらが一体に収束する際の超常的速度を利用することで、刃の切っ先をその喉元へと届かせる必中スキル。
但し、これには「漠在する猫、靄の向こうの瞳(バイロケーション)」のペナルティ発動の危険が常に付き纏う。
別名、一人トライアングルアタック。
◆ キャッツ・サプライズ
特に変哲の無い、バック・アタック。
前でも横でもいいが、とにかく相手の死角に出現するスキル。
「漠在する猫、靄の向こうの瞳(バイロケーション)」を利用している為、誰かの視線に晒されていると使用出来ず、通常は奇襲・暗殺用。
相手のパーソナル・スペースを平然と侵犯する図々しさが要求されるので、「縮地(偽)」よりも難易度は高い。
◆ 影患い
たとえ殺されても不確定な自分が殺害者の周辺に延々付き纏うという報復スキル。
その影が殺害者を殺害し返した場合、使用者は復活する。
復活の仕方は使用者の個性により、様々。
例:
・殺害者を殺害した影が、使用者本人となって復活する。
・殺害者を殺害した影が、魔として独自の自己を確立する。使用者とは別人である。
同時にどこかで使用者が復活する、もしくは、使用者は復活しない。
・影に殺害された殺害者になりすまし、使用者が復活する。
posted by 謡堂 at 18:29| ◆聊枕百物語
百物語 海女緒抜き(あまおぬき) /語り手:裏竜宮のうわばみ
はい、お世話様。
和風ネタを独り占め、パルセイズ様よ。
海縛りを掛けても全然余裕。当分は、あたし様の天下が続きそうね――ずっと続いても、それはそれでブログの活気的に困るんだけど。
……どこぞの忍者共も、怪談ぐらいやんなさいよねぇ。
え? 「忍は影、ブログの陽(ひ)には当たるまじ」? ……ここってすっごい日陰じゃない。まぁ、いいわ。
さーて、あれは裏竜宮で新年会を開いた時のことだったわね。宴も酣(たけなわ)、皆、酔いが回って、テンションが妙な案配になってきた頃合いの出来事よ。
あたしだって、年がら年中、飲兵衛をやってる訳じゃあ無いわ。
ふと、真面目な思索に耽ることもある。
そう、どうにも隠し芸で、お酒を満たした陣笠達を傘の上で回すのも、マンネリだなぁ、って。ひっくり返して零れるのを一口で呑んでみせたり、回転中のを、ずらり、と並べて作った橋の端から啜ってみせたり、摩擦熱で燗をして振る舞ってやったり……、色々やり尽くした感があるし、だいたいそういう、ちびちびした呑み方って、この雷粧姫様には相応しくないなぁ、って。
思い立ったが吉日って言うじゃない?
早速、席を外して、餅搗きの臼でも探しに出かけることにした訳よ。
そしたら、座敷の出入りん所に邪魔な奴がいる。
開けっ放しになってる襖の真ん前でさ? 何を考えてんだか、出たり入ったり繰り返してんのよ。
不気味な奴だったわね。一瞬、首吊り死体が鴨居から下がって、ぷらぷら、してんのかと思ったわ。それだけ辛気臭くて陰鬱な雰囲気だったってこと。足音もさせずに、俯いて、ただただ座敷の内と外とを往復してんのよ。
両足でびっこを引いてるみたく、滑る、というよりは、ずり落ちるように前へ進んで、亀が油ん中で寝てるのかってぐらい重っ苦しく身を返す度に、畳の藺草の匂いに混じって厭な――魚の腐ったような臭いが吹いてくる。
人間的に言うなら……悪霊? 触ったら、見境無しに祟ってきそうな感じ。
蹴っ飛ばしてどかそうとしたら、驚いたわ。
悪龍妃なのよ。そいつ。よく見たら。あり得ないわよね、たった今、呑んだくれてる本人の隣から抜け出してきたってのに。現に振り返ったら、上座で管ぁ巻いてたし。
ま、あたしも少しは酔っていたんでしょうね。
ほっときゃあいいものを、「こいつはからかう絶好の機会だわ!」とか思っちゃって。
そいつの肩を掴んで、本物の悪龍妃の方へ向かせて、言ってやったのよ。
「ハン、悪龍妃! 酒量に押し出されて、あんたの節制心が彷徨い出てるわよ!」ってね。
したら、座がきょとんとして、それから爆笑されたわよ。
なんでよ? と思って偽者の方に振り返ったら、あら、不思議。ていうか、ムカツク。
そいつの姿が、悪龍妃の隣にでっかい図体を牛ぐらいに縮ませて座ってた虎魚入道になってるし。しかも、周りのことが分かってるんだか無いんだか、そのまま、あたし様を無視して、うっそり出て行こうとする訳よ。
だったらと思って、敷居を跨ぐのを引っ捕まえて座敷ん中へ向かせて、同(おんな)じように虎魚入道に見せてやろうとするわよね? そしたら、今度はまたまた、その隣でちょっかい出してた磯鬼に変わってる。
道化だわ。「アンタが二人いる!」って指差して騒いだら、実は別人と取り違えてましたってのを、何遍もやらされるんだから。
「お前は親の顔も忘れたのかい」とか、「俺みてぇな面は、この世に二人もいませんや」とか、あたしの方がバカにされちゃってさ。酔いどれ扱い。
つまんないから、放っておいて、厨房だか蔵だかを目指したわ。
したら、廊下を進んだ、そのちょっと後で、おかしいことに気づいて大騒ぎになってやがんの。あんの、ぼんくら共。
……何がおかしかったのかって、説明する必要は無いわよね? いくら人間のおつむでも?
全く。だいたい、妖が、簡単に姿格好を真似されてんじゃあないってぇの。
はい、お仕舞い。お粗末様。
後から考えてみると、どうも敷居を越えて出る時に姿が切り替わってたみたい。
何の意味があるんだか。
犯人は「海女緒抜き」よ。
別名、「違え蛤、亡行面(もっこうめん)、亡面來(もめんきぃ)、潮狐狸、海の芒、海尾花」。
普段は海女さんとかダイバーを嚇かしているわ。あれね、海の中で自分自身が正面から泳いでくるのを見つけて、ぎょっ、とするんだけど、よく見たら別人で、ほっ、とするんだけど、でも後から考えたらそれは実は、自分の後ろにいる筈だったり、先に上がったりしている筈の人間で、やっぱりゾッとするって奴ね。
やってることは皆が知ってるんだけど、目的とか本当の姿とかは誰も知らないのよね。
何なのよ、あいつ。
……うん? それより、臼の方に興味がある? どうなったって?
……あれは、駄目ね。重たい割りに、大して中身が入らないし。
五右衛門風呂が良い案配なんだけど、今ん所、一つ回すのがやっとだから、芸の幅が狭くなっちゃうのよねー。
posted by 謡堂 at 17:44| ◆聊枕百物語
怪談を語った経験点による成長
・パルセイズが、以下の特殊能力・スキルを取得!
◆ 酔染郷(すいぜんきょう):A
酒に酔うことで自他の境界を曖昧にし、己の同一存在を複数生み出す能力。
その効果は、本人の酔いの深さと気分の良さに比例する。
同一存在の出現位置は、通常本人の周囲に限られるが、これは本人の認識範囲の内側にしか生じないという理由からなので、その範囲が広かったり特異だったりする者(例:神、狂人)に関しては、その限りでは無い。
西洋では、ドランカーズ・レギオン、アルコール・ドッペルゲンガー、などと呼ばれる。
半龍たるパルセイズには、以下の効果が現れる。
○戦闘時
自身の龍としての姿である黄金龍が一頭生じる。騎乗可能。
頭数が増えない代わりに、酔えば酔うほど両者のステータスに上方補正がかかっていく。
○陵辱時
酔いに巻き込むことで、陵辱対象の同一存在を複数生み出せる。陵辱対象は一人に戻る時(酔いが醒める時)に纏めて快感を受けるので、多くの場合は許容量を超え、快楽の二日酔い・後遺症を受ける。最悪の場合は、廃人になる。
・ランク別効果、参考表
E:本人の姿が、敵からもぼやけて見える程度。
回避などに上方補正がかかる。
D:同一存在が不安定ながら、独自の存在として確立する。
単純な動作なら、別々に行うことが出来る。
C:同一存在が安定し、外見からの区別が難しくなる。
酔っていても本人が無意識に行える動作なら、全く問題無く実行可能。
いわゆる酔拳を名乗るなら、このレベルから。
B:仙人の領域の入り口。
同一存在がますます安定し、複数現れ始める。
ここから、発現する効果の個人差が大きくなっていく。
A:仙人の領域。
個人差が大き過ぎて効果の分類は出来ない。
傾向としては、同一存在が増え、本人と同一存在の区別が無くなっていく。
EX:
神仏天魔の領域。
常理を無視し、奇蹟を容易く引き起こす。
しかし、影響力が絶大な反面、自発的・能動的制御は、完全に不可能。
伝承では、かつて一匹の美しい雌龍が、あらゆる異世界・並行世界に同時に姿を現し、盛大な酒宴を催したという。全ての者がこぞって参加したが、すると世界から呑んだ分の液体が減ったので、起きていた洪水という洪水が鎮められたという。人々や動物達は感謝したものの、一部世界の終末の大洪水までをも止めてしまった為、彼女は神々諸天の敵、三千大千大呑龍・悪龍妃と呼ばれるようになったという。ちなみに本人は酔っ払っていて覚えていない。呑んで目が覚めたら大妖怪扱いされていて、吃驚。
・戦闘時の効果、補足
ランクが低い内は、同一存在の質は低く、本体(オリジナル)と呼べる物も、最初に酒を呑んでいた本人のみである。そして、本体を攻撃することで(酔いを醒まさせることで)、この特殊能力を解除させることが出来る。
これは、シューティングゲームにおける自機とオプションの関係に似ている。ランクが低い内に生じる同一存在はオプションであり、そのオプションが幾ら破壊されても自機に影響は無いが、自機が破壊された場合はオプションも全て消滅するのだ。
しかし、ランクが高くなると、同一存在は本体(オリジナル)と同等、正確には「これもまた本人である」という状態へ近づく。最終的には、本人そのものが何人も出現している状況となり、この場合、出現している存在を全てを倒さない限り(酔いを醒まさせない限り)、能力を解除させることは不可能となる。
シューティングゲームに喩えるならば、それまでオプションとして発生していた同一存在が、自機として発生するようになるのと等しい。当然、自機の一体が破壊されても、他の自機が戦闘を続行するのである。
ステージボスが無限増殖を始める、という表現も当てはまる。
妖の世界において、暴れる酔っ払いほど手に負えない物はないのだ。
◆ 明晰酩酊:B
酔っていても明瞭な思考を保ち続ける能力。
「酔わない」のではなく「酔っているけど酔っていない」状態になる。
ランクが上がると、酔っている場合の方が思考力が上昇する。
・ランク別効果、参考表
E:少し酒に強い程度。無理は禁物。
D:大分酒に強い。
酔っていても、奇襲察知などの知力・情報系判定への下方補正が緩和される。
C:酒豪と呼ばれるレベル。
酔っていても、明瞭な思考を保ち続け、奇襲察知などの知力・情報系判定への下方補正を全く受けない。
B:酔っていた方が思考力が上昇する。
知力・情報系の判定に上方補正がかかる。
酔いながら試験を受けた方が点数が上がる程度。
A:酔っていた方が思考が冴え渡る。
酩探偵を名乗れるレベル。
EX:
巫女、予言者、シャーマンなどと目されるレベル。酩酊中に飛躍的に上昇した思考力によって、未来予知的なお告げを下すことが可能になる。しかし、平常時との思考力の差が有り過ぎる為、素面時の本人にもどうしてそんなお告げを下したのかが説明できない。また、酩酊中の思考力は全てお告げという結論を導くことに注がれる為、他者への筋道だった説明などを行う余力は生じない。
これはあくまでも思考力によって導き出される「推論」であるので、いわゆる降神、超常現象の類では無い。「予言(偽)」として扱われる場合もある。
◆ 駄汰羅呪法 (だたらじゅほう)
相手の失敗した行動を、即座にもう一度繰り返させる呪法。
たとえば、「躱された相手へ、もう一度、刀を振るわせる」「ナンパに失敗した後で、もう一度、別の相手に声をかけさせる」など。
繰り返した行動が、再び失敗するかは確定していないが、失敗する方向に術者の力量に応じた修正がかかる。
・悪龍妃が、以下の特殊能力・スキルを取得!
◆ 酔染郷:EX
(説明省略)
◆ 混濁酩酊(魔):EX
魔の領域に達した、いわゆる酷い酒乱。
物理的に手が付けられなくなり、高ランクになると、周囲の現実を侵し始める。
効果の発動中は、他者との意思の疎通が完全に不可能になる。
話を聞いているようでも、全く聞いていない。
・ランク別効果、参考表
E:酒癖が悪くなる。
筋力・耐久力など、物理的ステータスに上方補正がかかる。
D:酒癖が、もっと悪くなる。
筋力・耐久力など、物理的ステータスに更なる上方補正がかかる。
C:こいつと酒を飲むのは絶対に嫌だ、ってくらい、極度に酒癖が悪くなる。
筋力・耐久力などの物理的ステータスが、飛躍的に跳ね上がる。
B:何だか、こいつの酒癖にからまれるのが楽しくなってくる(周囲の認識を侵している)。
筋力・耐久力などの物理的ステータスが飛躍的に跳ね上がり、
他のステータスにも大きな上方補正がかかる。
A:カリスマじみた酒癖の悪さを発揮し、伝説的な大活躍をする(周囲の現実を侵している)。
あらゆるステータスが飛躍的に上昇する。
EX:
酒乱の中の酒乱。最早、崇拝されるレベル。
酔っている時限定で、隠れ里を生み出せる(周囲の法則を侵している)。
巻き込まれた者は、運が悪いと神隠しに遭う。
隠れ里の作成如何に関わらず、あらゆるステータスが、1ターン毎に飛躍的に上昇していく。
◆ 南無三千大千大呑龍悪龍妃
対終末スキル。常時発動型。
世界に対する粛清が水属性を持っていた場合、酒宴を開いている限り、それを無効化する。効果範囲は、世界一つ分。
また、平常時でも、酒宴を開いている限りは、水属性を持つあらゆる自然現象・法術などを沈静化する。効果範囲は、だいたい戦場一つ分くらい。
posted by 謡堂 at 17:10| ◆聊枕百物語