2009年01月01日

百物語・消されなかった蝋燭 弐 /パルセイズ

 
 ちなみにその時にした話の一つ。

 百物語を終える前に長さが足りなくて蝋燭が消えちゃった場合、どうなるか知ってる?
 あたしの聞いた話だと、語られなかった怪異が一斉に襲いかかってくるんだそうよ。
 「あぁ、消えちまうよー」「話が終わってねぇのに仕方ねぇなぁ」、なんて和気藹々とアホ面ぶら下げてダラけてた参加者共を包む、咫尺を弁ぜぬ闇の中。始まる始まる阿鼻叫喚。
 堪んないわね。

 ほら、あたしだけに幾つもやらせてんじゃないわ。次の奴、とっとと話しなさいよ。
 運動音痴がグズグズと長縄跳びに入りたがらないみたいで、みっともないわよ?

 ……他人を馬鹿にするのに忙しくて、なんか忘れてるよーな気がすんだけど、
 大したことじゃないわね、きっと。
 
posted by 謡堂 at 01:04| ◆聊枕百物語