2009年01月01日

百物語・キャンドル ミニマム願掛け編 /パルセイズ (魔が堕ちる夜)

 
 日本語って美しいわよね。
 あたし、大好きだわ。

「アンタを騙したのよ」って言うと聞こえが悪いけど、「アンタを担いだのよ」って言うと調子が柔らかくなって、酷い目に遭わせた相手でもこっちを許せる気になるじゃない。

 ……なるわよね?

 ……なったわよね?

 ……なりたくなってきたわよね? Σ放電中Σ

 そうよ、おとなしく頷いておきなさい。それでこそ古き良き日本人ってものだわ。

 ところで験担ぎって言うのよね。縁起や先例に頼るの。
 あれって験担がれって呼ぶ方が正しいと思う訳。どうでもいいけど。
 
 で、怪談よ。ていうかお呪いの話ね。
 ハン。好きな男子より背ぇ高いってぇ悩んでる色恋ボケしたそこの女子、誕生日のケーキに群青――色は深ければ深いほど良い塩梅――の蝋燭を年の数だけ立てて、向かって右側の頭にちょんと鮮やかな黄色を塗ってから、火を灯してふっと吹き消すといいわ。

 したら上々。
 このあたし様にあやかって、ちょいと小粋に背が低くなれるわよ。




 事故に遭ってね。




 うっそ。お婆ちゃんになる頃にはね。
 
posted by 謡堂 at 08:46| ◆聊枕百物語