2012年01月01日

百物語 現代のメリーさん /話の採集者、兼、友達:パルセイズ

 
 ――プルルッ、プルルッ、ガチャ!

 ――もしもし、わたし、メリーさん! 夜遅くにゴメンね!
 ――公衆電話が見つからないの!


 ――プルルッ、プルルッ、ガチャ!

 ――もしもし、わたし、メリーさん! あけましておめでとう!
 ――携帯電話って、最近、身分証明が厳しいのね。購入もレンタルも出来なかったわ!
 ――もうっ、犯罪者の馬鹿!


 ――プルルッ、プルルッ、ガチャ!

 ――もしもし、わたし、メリーさん! まだ、寝ないの?
 ――ねぇねぇ、ところで、この電話、公衆電話も携帯電話も無いのに、どこからどうやってかけてるんだと思う? 勿論、スマートフォンからでも他所のおうちからでもないよ!
 ――宿題にしておくね! また、かけるから!


 ――プルルッ、プルルッ、ガチャ!

 ――もしもし、わたし、メリーさん! 分かったかな?
 ――答えは、貴方の手にしている、その電話!
 ――但し、それは眠りの膜をへだてた夢の中にあるの!
 ――イッツ・ア・マッドドリーム・パラレルワールド!

 ――見たんだけど貴方が電話を置いてる所って……、ううん、メリーさん、何も言わないわ!
 ――夜更かしの貴方が来てくれなくて退屈だったから、血と臓物で、お飾りしちゃった!
 ――待ってるから。早く休んで、こっちに来てね!
 
posted by 謡堂 at 16:59| ◆聊枕百物語