2014年02月08日
百物語 猫。 1 /話の採集者:木戸茜
夜、寝ていると、何かに頭をペシペシと叩かれて眼が覚めた。
うちの飼い猫である。
彼は用事があると、枕元に座って、寝ている私のすだれ頭を叩いてくる癖が有るのだ。
さて、相手をしてやるか、と思い、寝返りを打とうとすると、今度は、胸が重たい。
これもまた、うちの飼い猫である。
寝ている私の布団に忍び込んで、胸の上で丸くなる癖が有るのだった。
……はて。
我が家に飼い猫は、一匹しかいない筈なのだが。
はたしていつから双子になったのであろうか?
posted by 謡堂 at 18:42| ◆聊枕百物語